２００５年製D‐custom です。 このシリーズは１９３６年製の Ｍａｒｔｉｎ Ｄ－１８ を細部まで採寸 し、百瀬恭夫氏とウッドマンさんが共同で研究を重ねて制作されたものです。当時のＭａｒｔｉｎに見られる完全フォワード シフトで制作されました。ボディートップはウッドマンさん持ち込みの良質なアメリカンレッド スプルース、サイドバックは百瀬さんが厳選したホンジュラスマホガニ ー、指板とブリッジはエボニー、ロングサドル、ウェイバリー製４０６５オープン バックチューナーです。仕上げは、ヘッドウェイではよく採用されるトップラッカーです。非常に豪華な素材で 構成されており、コストパフォーマンスの高さが口コミで拡がり、 予約販売で完売したモデルです。ネックグリップは太めのしっかりしたＶシェイプ。これは楽器の鳴りにも大きく好影響しています。ダイナミックな箱鳴りの中低音、艶やかで伸びのあるサスティーン、百瀬氏カスタム特有のギラギラとした高音域、フォ ワードシフト特有の出音の素早さとはっきりとした芯の強さを両立しているのがウッドマンカスタムの特徴です。ネット上での評判はよく、D‐18GEと同レベルまたはそれを上回る、別注はいろいろあってもこれはトップレベルだという書き込みがあります。自分も弾いてみて、同感です。マダガスカルローズウッドの音に似ていると思いました。よく鳴ります。ヘッドウェイによくある、硬過ぎるという印象もありません。ナットとサドルはおそらく水牛骨に変えられており、とても気持ちの良い音がなります。 ネックコンディションも良好です。割れや補修歴はありません。百瀬氏のギターに興味があり、中古で譲っていただきましたが、ミントコンディションかと思うくらい状態がいいです。百瀬氏はご高齢で、いつまでギターを作られるか分かりません。監修ではなく、ご本人が製作となると、60万円越えがざらにあります。作られなくなった後は、価値がさらに上がると思いますが。名実ともに素晴らしいギターなのですが、自分はやっぱりローズウッドの音が好きなので出番がなく、もっと大切に演奏される方にお譲りすることにしました。持っているだけでも価値のですが。中古品ですので、神経質な方は入札をお控えください。他のオークションでも出品しているため、途中で辞めることがあります。なお、大幅な値下げは考えておりません。